本学卒業生の久我アレキサンデル氏がコーチング演習【陸上競技】でゲスト講師を担当しました。
7月18日(木)、岸順治准教授が担当するコーチング演習【陸上競技】のゲスト講師を、久我アレキサンデル氏が担当しました。
久我氏は、本学の卒業生(2011年度)であり、陸上競技800mにおいて、昨年の日本選手権および国民体育大会において入賞するなど選手として活躍しながら、本学陸上部の中距離コーチとして指導にも携わっています。現在は愛知県立大学大学院で母国である「ペルーにおけるスポーツ教育」をテーマに研究しています。この研究の資料収集のために母国に帰国した折、陸上競技の大会に出場しました。その大会は、今年6月に行われたペルー選手権でしたが、見事800mで優勝し、ペルー代表として南米選手権(コロンビア)に出場しました。
講義当日は「ランニングエコノミーを考える~消費エネルギーを抑える技術~」として、800mの中距離走において同じ走る動作の中でエネルギー節約をすることが効率よくタイムが上がる方法であると説明。エネルギーを節約するには、適切な走動作の作用と走動作における筋の収縮時間の最小化が必要であると解説しました。エネルギーの節約は、走動作で着地している足と逆足の浮遊時の「脱力(筋弛緩)」でできることを紹介。「脱力」という技術には練習方法があるそうで、実際にそのやり方などを映像を使って説明しました。
久我氏は、講義の最後に「今日の講義で、少なからずなにか得てくれればと思います。それぞれに自分たちが頑張るステージがあると思うので、これからの活躍を期待しています。」と学生たちにエールを送りました。
学生達にとっては、先輩であり、アスリートであり、陸上競技の研究者である久我氏の講義は、身近であり説得力のあるものであったと思われます。今回の講義で、大きな刺激を受けたことは、更なる成長につながることと思われます。
